2023年1月7日(土)不定期で開催している英語で学ぶ「1日留学in柏の葉」を開催致しました。

1日留学in柏の葉とは?

「1日留学in柏の葉」とは、千葉県柏市の柏の葉キャンパス駅近くにある東京大学大学院で研究している留学生や研究者が講師になる、子ども向けの英語プログラムです。講師たちは、日々研究している内容や背景を活かして、分かりやすい内容を提供しています。

今回参加した講師は、カーボベルデ、インドネシア、バングラデシュ出身の留学生と研究者でした。子どもたちの英語レベルに合わせて、3つのグループに分かれて実施しました。

カーボベルデの文化を学び日本との
違いを発見しよう

最初に講師として登場したのは、カーボベルデ出身のナヤさんでした。普段は、自国の漁師や海の研究をしています。カーボベルデは、アフリカに浮かぶ小さな島国で、かつてはポルトガルの植民地時代に奴隷貿易の中継地として栄えた国。「日本と同じ島国だが、なぜこんなに陽気な人が多いのか? 同じく魚を多く消費する国でも、食べ方や料理の仕方がこんなに違うのはなぜだろう?」というテーマで、カーボベルデの文化や伝統的な衣装を活用したアート作品作りなどを通じて学びました。

初めは、文化的なレクチャーから始まり、終盤にはカーボベルデの伝統的な服を活用したアート作りに励み、子ども達は色鮮やか作品を作成していました。

子ども達が作成したアートとカーボベルデ出身のナヤ

大切な海を守る為に私たちが出来る事は❓

次に講師として登場したのは、バングラデシュ出身のISK。1児のパパでもある彼は、普段は海のDNAについて研究中。日本人にとってお魚は食卓に欠かす事が出来ない大切な食材。しかし、このまま大切な海が汚れてしまったり、海の水産資源が減ってしまうとお魚が食べれなくなってしまう時が来てしまう。このクラスでは、「海洋学の研究者から世界の海で起きてることを一緒に学んで海を綺麗なままにする為にはどうしたら良いか。各国から来た留学生と一緒に考えどうやったら海を守れるか、みんなで考えて絵にしてみよう!」をテーマに実施。

世界の海の現状を学びながら、クイズも挟み、実際に海を守るためにはどうすれば良いかを自分たちで考え留学生たちにサポートを受けながらもイメージを描いていました。

世界で起きている気候変動を学び50年後の天気予報を描こう

3番目に登場したのは、インドネシア出身のケルビン。普段は、サステナビリティ学を学び環境と教育を専門に日々研究中。そんな彼の授業は、「このまま地球の気温が上昇し続けてしまうと気候や生物など自然界のバランスが崩れてしまう。なぜ温暖化が起きるのか。「クイズ」を通し、既にインドネシアで起きている気候変動を学び、50年後の天気予報を作成しよう。」をテーマに実際に彼の国で起きている気候変動を例にレクチャーをしてくれました。

例えば、「50年前の世界の気温と4年前の気温」の変化を示し、この気温の上昇によって起きているインドネシアでの洪水の映像を子ども達に見せながら、自分たちが出来ることを一緒に考えました。

その後、50年後に世界で起きている気温の変化を考えながら「未来の天気予報」を作成。日本以外の気候変動について、各国出身の留学生から直接学びました。

50年後の世界を想像中

学校で授業を受けられるって幸せな事❓

最後にレクチャーしてくれた、バングラデシュ出身のメヒディ。東京大学大学院で7年間研究をしており、現在は研究者として所属中。そんな、彼の授業のテーマは「バングラデシュ の教育格差」。

バングラデシュでは、教師不足より1人の教師に対し100人近い子ども達が同じクラスで学んでいる現状や、インフラ整備が整っておらず電気がない中、授業を受けなければいけない様子などをレクチャーしてくれました。途中に、バングラデシュの学校についてクイズをし、最後は、サポート役の留学生に「自分の将来の夢」についてお互いシェアをして1日留学を終えました。

バングラデシュの学校についての1コマ
講師達

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